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2015年1月から12月の間に見たライブと公演関係のメモと老後の楽しみ。 [ライブ・コンサート]

2015年1月から12月の間に見たライブと公演関係のメモ。
(一部仕事絡みもあるが・・・)

音楽業界で仕事をしていた20代~40代前半(実は今でも関わっているが・・)は
アーティストのスケジュールに縛られたり、意外と金銭的に余裕が無くて
自分の見たかったライブに行けない時代が長く、仕事で見るライブ、または
関わりのあるライブ、運よく誘われたライブ以外には行けなかった。音楽業界にいて不思議な状態だったのだ。
だからこの年齢(50代)になって随分と自分の見たいライブが見ることが出来るようになったのは私の人生の中で叶えたかった事の1つであった。
それでも金銭的制約や時間的制約(加えて体力的制約)などもあり全てを網羅する訳にも行かない。2015年は私の通常からするとかなり見た部類に入り、来年以降はアーティストにもよるが少しづつ抑制的になると思う。
私の世代を彩った1世代上近いアーティストは、特に海外の場合、なかなか日本に来ることもままならない。あと5年もしたら彼らの来日数は激減し当然年齢的にクオリティーも落ちるだろう。
(それでも亡くなる2年前に武道館で見たジェームズ・ブラウン/当時70歳/のライブパフォーマンスの素晴らしさには度肝を抜かれたが・・・)
10年後は皆無になる。また日本のアーティストも見るべき程のパフォーマンスを維持している人は限られるため、自ずと行く人も限定的にならざるを得ない。
そういう意味で、自分の人生を彩ったミュージシャンの輝く姿を見る事が出来るのも、相当余裕を見てもあと10年は無さそうだ。また若いミュージシャンで見るに値する人は大変に残念ながら多くはない。その中でも黒木渚さんはちょっと注目しているが・・・。

2015年はポール・マッカートニーの再来日と武道館公演があり、これはこの年の1つの象徴的な公演だった。72歳のポール、時代とのシンクロもあるが、こういうスーパーミュージシャンはもう出てこないだろう。
武道館公演のチケット代は流石に高かったので4万円の席で良かったが、8万円の第三希望が当たってしまった・・・。まあ人生の記念ってことで行きました。でもライブ自体は前日の東京ドームで見た方が座席的にも視覚的にも落ち着いて見れたせいか、良い印象があった。
武道館の方は余りに客が盛り上がっていて一緒に歌うヤツ、関係なく叫んでいるヤツなどが多く、従ってポールの歌が聴きづらく、またロックコンサートに不慣れな客も多く、そういう意味ではポールに武道館は小さすぎたし思ったよりも楽しめなかった。

美輪明宏さんのロマンティック音楽会と黒蜥蜴(演劇)は以前から見たかった演目であったため実現して良かった。美輪さんの持つ独特のオーラや表現力に触れた事は私の人生にとって大きかった。

サザンオールスターズは変わらずパワーがあり、演奏、演出は円熟味を増し、他の追随を許さない凄さを感じた。デビュー直後の1978年を振り返るとここまで息の長いアーティストになることは想像出来なかった。

IDINA MENZELは例の「Let it go」で一世風靡した歌手だが、私は例の映画をまだ見ていない。彼女の歌は本当に素晴らしかった。日本のミュージカルファンは彼女を「RENT」のキャストで認識していたようだが、多くの客がRENTを歌えていたのは驚いた。

BOZ SCAGGSは実は初めて行った。70歳を超えた彼は流石に枯れていたが、それでもとても素敵だった。

Charさんも遂に還暦。カッコイイ還暦ロッカーだ。そのお祝いの武道館ライブは数々のゲストが来たが、やはり彼の演奏がダントツに素晴らしく永遠のギターキッズを絵に書いたような感じだった。本当に素敵なロックギターリストだ。

ALFA MUSIC LIVEは、ある意味私が一時期関わった時代と場所であり、ALFA MUSICのあった田町の5階のビルから見えたボーリング場と数々の名作を生んだスタジオの映像が蘇る時間だった。アルファのAスタジオの空気が懐かしい。
(ついでにある時、昼飯に頼んで届いた餃子と中華丼が仕事の進行の理由で食えないまま帰らざるを得なかった事も思い出した)

ホール&オーツ、4年振りだっけ? 難点だったのは座席がアリーナだったため、1曲目から客が立ち上がった事で立って見るはめになったこと。また私の前にいた男2名が比較的背が高かった事。私も背が高い方だが結構邪魔になった。
おまけにこの2名は2人して自分たちの世界に入り込んでいて話しをしたり動いたり叫んだりで落ち着かないし視覚的にも邪魔だったこと。最近ロックコンサートに変やヤツが沢山来るよな・・。演奏中にずっと喋っているヤツとか、無関係に奇声を上げるヤツとか突然スマホのメールチェックするヤツとか。そういう客が周囲に居ると残念ながら演奏に集中出来ないので行っても結構哀しい結果となる。武道館は1か2階南の1列目から5列目辺りで見るのが最高だな。アリーナならBブロックの1列目だな。もはやアリーナ席は嫌いだな。

桂歌丸師匠は、ご病気回復後の公演だった。会場には結構若いお客さんも多く、落語の幅広い人気を感じた。
80歳を超えて現役の師匠の落語は円熟味があり楽しい時間を過ごせた。

6年ぶりの横浜アリーナでのエルトンジョンのライブは時代を生き抜いたロックレジェンドの凄みを感じた時間だった。

井上陽水さんは中学時代からの私の憧れだ。「傘がない」がキッカケだった。
2014年には「氷の世界ツアー」を行い、今年は「UNITED COVER-2」でのライブだ。
ここ最近は歌唱方法が円やかになり更に素敵な魅力を発している。
それにしても素晴らしい声と歌、そして曲を持った人だ。喋る声も素敵過ぎる。男の私が言うのも変だがウットリする。

山下達郎さんのライブは1980年12月のRIDE ON TIMEツアーからなので早35年の付き合いだ。
彼のライブだけは1980年以降、1ツアーで最低1公演は見てきた。しかし私はタツローマニアの中でもうるさ型じゃない。
山下達郎さんの音楽に始めて触れたのは「DOWN TOWN」だがコンスタントに聞くようになったのは1978年の「Go Ahead」というアルバムからだ。当時私の周囲で山下達郎さんを知っていたのは4人だけだった。
仲間内では、こんな最高の音楽が一般に浸透しないのが全く理解出来ない!!と息巻いていたが、それでも彼の音楽は素晴らし過ぎて世間的には売れないだろうな・・という感覚もあった。従って1980年にRIDE ON TIMEが売れた時は複雑な気持ちになったもんだ。
ここ数年は私と同世代の親の影響なのか若いお客さんも増えてきて公演のチケットが取りにくくなってしまったが、達郎さんも芸歴40年。

2015年のツアーからそれまで数十年に渡ってコーラスを担当していた女性2人の交代があった。
ファン連中の間ではちょっと話題だった。
交代の真相は我々には分からないが、明らかだったのはコーラスの音像が明らかに80年代に近くなったということだ。
長年のポジションの交代を告げられたお2人の心の内は想像に域を出ないが、プロの世界とはこういう厳しさが厳然とあるし、達郎さんも音楽の質を維持し生き残りのために必要な措置を講じるという厳しい姿勢は、ともすれば長年の付き合いで馴れ合いになりがちな仕事仲間に対しても、決断せねばならない時があるという事を見せつけられた思いがある。

いずれにしても達郎さんが、私にとって相変わらず素晴らしく、私の永遠のアイドルである。

あと、2015年のライブ鑑賞の最後となる12月22日の中野サンプラザは見る側の私としてはちょっとコワゴワという感じだった。達郎さんにとってサンプラザは業界関係者や昔からの煩いファンが多く集まり余りやりやすい場所じゃないと公言しているからだ。
実際数年前に同じ場所で見たツアー最終日(5月だったっけな?)では前半部冒頭のMCで前方の客が何か言ったらしく、「そういう事言うなら あんた、帰りなさい!」と一喝。
客席内が氷ついてしまったが、長年見ている私は「あ~あっ・・」って感じだった。ああいう客がいるだけでライブを台無しにしてしまうのだ。
しかし今回会場内は、今までには見た事がないほどの女性のお客さんが居て、達郎さんにこんなに女性客っていたっけ??という程だった。演奏冒頭はいつものようにちょっと険しい表情で客層を見ながらの演奏で、双眼鏡越しに表情硬いなあ・・って思いながら見ていた。おまけに座席が1階のPA席の7列程度後ろだったため、2階の天井がかぶっていたせいか、音がデッドで、サンプラザってこんなに音が地味だっけ?という感じだった。達郎さんもMCの中でサンプラザの音がデッドだと言っていたが、私の座席の音はそれ以上にデッドな感じだった。(前の月にみた神奈川県民が2階席で音的にも会場鳴りも凄く良い印象があったかもしれないが・・・)。
逆に演奏パーツが物凄く良く聴こえたが・・。
何度もサンプラザに行っていたが、ホールの鳴り方っていうのは座る場所によってこんなにも違う事が分かり、難しいもんんだな・・と体感した日だった。
それでも演奏は続き、8曲程終わった時のMCで「今日のお客さん・・・、イイワ・・」とボソっとおっしゃった。
その後何度も何度も「いやあ、今日のお客さん、本当にいいわ・・。」と繰り返し、私の達郎さんライブ参加史上、最もお客さんを褒めたライブとなった。
やはり女性客の存在が大きかったのかな? あんなにライブの雰囲気が良くならこれからも女性に沢山来て欲しいな・・・。
当然演奏も興が乗り終盤に向かって円熟味を増し、私も演奏に没入していった。
私の前の座席に人の頭が大きくて視界が遮られて演奏に集中出来ない不幸はあったが、結果的に素晴らしいライブだった。終演22時。いつも通りタップリの演奏。(まだ聴きたいが・・)
中野の商店街で夕食を取り帰宅。ずっとホンワカした夜だった。

達郎さんも言っていたが私(たち)は音楽の良い時代に恵まれたと言って良いだろう。ミュージシャンの質も音楽の質も高く、音楽と人生が良い具合にシンクロしてくれた。
ホントに良かった。

東京に住んで37年。
高校生まで田舎暮らしの私にとって東京で起こるイベントは遠い存在だった。
東京の大学に行こうと思った理由は、東京で起こるイベントを身近にしたかったからだし、音楽業界は東京にしかなかったからだ。
お陰さまでその恩恵には随分と恵まれた。
東京に住んでいなかったら体験出来なかった事は多い。そういう意味で東京の文化集中度は驚くべき量と質だ。
いつか田舎に戻り地味な老後を迎える日まで、心おきなく東京で起こるイベントを楽しむつもりだ。
ライブで楽しめる質を持ったミュージシャンたちもやがて高齢化し消えて行くだろう。
美術絵画もある程度まで見る事が出来れば十分だろう。それでも興味は尽きないだろうが・・・。

(観に行ったリスト)

01月24日(土) ハ・ジュウォン ファンミーティング(中野サンプラザ)
01月30日(金) 美輪明宏 ロマンティック音楽会(五反田ゆうぽーと)
04月27日(月) ポール・マッカートニー (東京ドーム/OUT THERE2015)
04月28日(月) ポール・マッカートニー (武道館/OUT THERE2015)
05月26日(火) サザンオールスターズ (東京ドーム/葡萄ツアー)
06月04日(木) IDINA MENZEL (武道館)
06月11日(木) BOZ SCAGGS (渋谷オーチャードホール)
06月15日(月) Char 60歳 Rock+(武道館)
07月20日(月) キム・ジェウク ファンミ(舞浜アンフィシアター)
08月30日(日) ソ・ジソブ ファンミ(中野サンプラザ)
09月12日(土) 黒蜥蜴(演劇/池袋芸術劇場)
09月23日(水) NU'EST BRIDGE TO THEW WORLD(舞浜アンフィシアター)
09月27日(日) ALFA MUSIC LIVE(渋谷Bunkamuraオーチャードホール)
10月07日(水) BORO in パラダイスカフェ(馬車道)
10月19日(月) ホール&オーツ(武道館)
11月14日(土) 桂歌丸(横浜関内ホール)
11月16日(月) 山下達郎(横浜県民ホール)
11月18日(水) エルトンジョン(横浜アリーナ)
12月05日(土) 井上陽水 UNITED COVERE-2(国際フォーラムA)
12月08日(火) 防弾少年団(横浜アリーナ)
12月22日(火) 山下達郎(中野サンプラザ)


井上陽水さん UNITED COVER-2 LIVE at 国際フォーラムA 2015年12月5日 [ライブ・コンサート]



井上陽水さん UNITED
COVER-2 LIVE at
国際フォーラムA



2015年12月5日(土曜日)17時10分開演。 


 

セットリストは写真の通りだ。ちなみに全公演のセットリストが出ているWEBがあった。便利な時代ですな。闇夜の国から、聴きたかったね・・。

http://www.livefans.jp/groups/66429



DSC_1297.JPG



2時間20分のライブはアッと言う間だった。



国際フォーラムAの長蛇の入場状況を見て、今日は本当の意味で満員だろうなと感じた。

満員御礼という会場入り口の表示は、多少情報を盛りがちにする芸能分野と言えども

今回の満員御礼は嘘ではないだろう。

DSC_1280.JPG





陽水さんは、1969年にアンドレ・カンドレという芸名でデビューしてから46年の芸歴となるが、未だに国際フォーラムA(キャパ5000人)が満員に出来るパワーがある。

今年67歳。凄いことだ。


長い年月を振り返っても井上陽水さんのような声の持ち主には出会っていない。

そういう意味で強力なオリジナリティーを持ち、風雪に耐え、現在があるのだろう。

年齢と共に歌唱方法を変えてきているが、

昨今の歌唱方法はシャンソンを感じさせる柔らかく包容力に満ちたものだ。

さすがに若い頃のような歌い方は難しいだろうが、風雪に耐えた現在の声と歌唱も

他の追随を許さない。


当方の年齢を重ね、若い頃とは趣味もテイストも変化しているのだが、

そういう意味でも陽水さんの音楽と声は心地よい。

今回はUNITED COVER-2というアルバムの発売に合わせた形のツアーだったが、

あの声で歌ってくれるなら、ある意味何を歌ってくれても素晴らしい。

それでも彼のオリジナル曲に人生を投影する多くのファンにとって

彼の作品はかけがいのない記憶を呼び起こしてくれる。
「傘がない」は私が陽水さんを最初に好きになるキッカケを作った印象的な名曲だ。ライブで聞いたのは久しぶりだったが、何度聴いても素晴らしい。

今回、最後の曲として歌った「結詞」は、アルバム「招待状のないショー」の中の1曲だが、自分の中学時代にあのアルバムを聞いていた光景が怒涛のように眼前に拡がり不覚にも思わず涙してしまった。俺も泪脆くなったもんだ。


2014年の「氷の世界ツアー」の最後の曲は、アルバム「二色の独楽」に入っている「眠りにさそわれ」という曲だったが、この曲も同様に心を揺さぶられたものだった。

MCで語っていたイタリアの洋品店で求めた高価なシャツの話は本当に面白かった。

陽水さんがお金を支払う際に”クラクラとした”というあのシャツ、一体値段は幾らだったのか?
それを言わず想像させるところがニクいな・・。


陽水さんにしろ、山下達郎さん、桑田佳祐さん、小田和正さん、中島みゆきさんなど素晴らしい日本のミュージシャンが輩出された同時代に生まれ、生きる事が出来たのは、ある意味幸運だった。


そしてさらに幸運だったのは、彼らがまだ現役で我々の前で素晴らしいパフォーマンスを展開しているという事実だ。

加えて今回陽水さんのバックで演奏していたミュージシャンたちの質の高さも素晴らしいかった要因の1つである。


ドラムの山木秀夫氏、ベースの美久月千晴氏、ギターに長田進氏と今堀恒雄氏、キーボード(シンセ)小島良喜氏、コーラス澤田かおり氏とfasun氏とレベルの高い布陣だ。

小島氏は80年代桑田バンドでも活躍していた方だが、年齢を重ねるに従い演奏が素晴らしくなる一方だ。山木氏は亡くなった青山純氏や現在でも活躍中の村上”ポンタ”秀一氏と並ぶ日本のドラマー界のベテランだ。

時折ふと、今の10代、20代を彩っているはずのミュージシャンたちは、30年後も一線で同時代を生きた人々たちの前で同じようなレベルでやっているのだろうか?と思ったりする。もちろんそういうミュージシャンも沢山いるだろう。

現代では音楽が時代を切り開く力を失っていると言われ、それは確かに事実だが、

それでも手前味噌な言い方をすれば、我々の時代の音楽は計り知れないほど人生を豊かにしてくれた。

今回会場内で「クラムチャウダー」のCDを買い求めた。1984年のライブだが、油の乗った時代の彼の声、そして大村憲司氏のアレンジとギターは今聴いても凄いの一言だ。大村氏は1998年11月に他界したが、惜しいことだった。
このレコーディングのエンジニアが知り合いの大川正義氏だったのは今回初めて気がついた。あのオジサン、意外に良い仕事するな。

クラムチャウダー

クラムチャウダー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC(BMG)(M)
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: CD

 

さて、今回の井上陽水さんのライブに行き、改めて私の人生を彩ってくれた音楽の素晴らしさを実感した。

出来れば若い人たちにも体験しておいて欲しい。圧倒的なプロとはこういう人たちだ・・ということを知って欲しいからだ。

もうこんなヴォーカリストに会うことはないだろうから。

12月はもう一人の私が尊敬して止まないミュージシャン、山下達郎氏のライブが控えている。陽水さんと達郎さんには共通点がなさそうだが、私にとってはある。それは「声」だ。私はずっと高い声を持ち唄が上手く素晴らしい曲が書けるミュージシャンが好きだった。特に「声」の占める割合は大きい。
陽水さん67歳、達郎さん62歳。どちらも還暦を過ぎ、しかし現役感を失わずに活躍している。そう考えると私の好みって意外と良いセンスをしていると言えるかもしれない。

UNITED COVER 2

UNITED COVER 2

  • アーティスト: 井上陽水,ジョン・レノン,永六輔,宇多田ヒカル,来生えつこ,岡本おさみ,松任谷由実,佐伯孝夫,浜口庫之助,北山修,ポール・マッカートニー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: CD